ポラリス・ア・ラモード

心理学

ヴァルネラビリティと、いきていく

haru

2021/01/03

新年、あけましておめでとうございます。本年もどうぞよろしくお願いします。

気づくとかなり長いこと、こちらのウェブサイトに記事を載せていませんでした。

実は、その間に心理学にて大学に入り直したりといろいろと転機がありました。2021年、今年もマイペースにではありますが、記事を少し多めに書いていこうと思いますので、楽しみにしていただけると嬉しいです。

新年記念すべき、ひとつめの記事は、新しいカテゴリー「心理学」のカテゴリーで書いていこうと思います。

ヴァルネラブルであること

みなさんは、「ヴァルネラビリティ(Vulneravility)」という言葉を聞いたことはありますか?

この言葉は、一般的には「あるものが小さかったり弱いために、傷つきやすかったり攻撃を受けやすかったりする」という風に日本語訳されることが多く、「可傷性、傷つきやすさ」という訳がつきます。

こうした訳であることもあり、「ヴァルネラビリティ」はネガティブなものとして捉えられがちだと思いますし

「持っていてはいけないもの」や「できる限り乗り越えていかなくてはならないもの」のように思える方もいらっしゃるかもしれません。

そうした社会通念とは対照的に、ヴァルネラビリティとは心理学の世界では意義深いコンセプトでもあります。

今日はこの「ヴァルネラビリティ」について紹介したいと思います。

傷つきやすいことは、わるいこと?

みなさんは、起きる出来事や人の言葉に影響を受けて、傷つきやすいほうですか?

周りからみるととても強くて、めったなことでは傷つかないように見える人でも、実は人知れず

心の中では傷ついているということもあると思います。

かくいう私も、あまりそう見られないのですが割と繊細なほうで、小さなことにびっくりしたり、傷ついたりしています。

また、自分の短所や欠点が気になりすぎてしまって、萎縮してしまいそうになることもあります。

そういう自分に出合うたびに、「ああ、またこの弱い自分が出てしまったな」と思うのは思うのですが

昔よりは、こうして感じやすいことを「悪いことではない」と大らかに捉えられるようになりました。

感情が豊かであるということ

「すべての感情は実は同じ“くだ”を通ってきている。楽しいとか、幸せだと感じる感情も

悲しい、辛いと感じる感情も同じ“くだ”を通っているので、どちらかだけを無くしたり、おさえたりすることはできない」

という話を聞いたことがあります。聞いた時は英語だったので、正確な訳かどうかはわかりませんが、このようなニュアンスでした。

傷つきやすい、辛さや心配な気持ちを感じてしまうということは、

それだけ楽しい気持ちや幸せな気持ちを感じる心の働きができる可能性を秘めているということだと思うのです。

傷つきやすいとしても、それは感情が豊かな証拠で、とても人間らしいことであり

また、誰かの辛さや悲しみに共感することのできる気持ちも育まれます。

自分が「ヴァルネラブル」であるということを受け入れることは、自分が人間らしい豊かな感情を持っていて

誰かの悲しみにも共感できるということを自分でしっかりと認めることでもあります。

そうしたことを考えると、「ヴァルネラビリティ」は否定するものでも排除するものでもなく

受け入れるものだということに気づきます。

ヴァルネラビリティと、いきていく

「ヴァルネラブル」であるということは、人がとても人らしいという証拠であり

「ヴァルネラビリティ」は私たちにとって大切なものだと真に理解していると

傷つくことも、そこまでこわくはなくなるかもしれません。

自分の弱さも隠したり、無理になくそうとしたりせずに、自分の一部であると受け入れることができると良いですね。

今年一年も、きっとさまざまな感情を感じることがあると思いますし、心が揺さぶられることも

自信を失いそうになることも、失敗に後悔することも、いろんなことがあると思います。

だけど、どんな感情を感じたとしても、その感情は自分がいま、ここに人間として生きていて心が動いているから感じられる感情ですね。

すべての感情を感じることを自分に許し、周りの方のどんな心の動きにも時間をかけてゆっくりと、寛容になっていけるようになると良いですね。

みなさまの一年が素敵な一年になりますよう、心から願っています!

編集長haru