ポラリス・ア・ラモード

コラム

「うん、わかったよ」からはじまる自己受容。〜自分の声も、丁寧に聞いてあげる。

haru

2019/03/28

少し久しぶりのコラムです。みなさん、お元気ですか?

ずいぶんあたたかくなってきて、桜の花も少しずつかわいい顔を見せてくれるようになってきました。🌸

そんな今日は、自分の心との向き合い方について書いていきたいと思います。

硬かったつぼみがほころんでいくように、心もときほぐしていきたいですね。

つい置き去りにしてきてしまった、「ある人」の気持ち

タイトルにもしている「うん、わかったよ」

この「うん、わかったよ」は実は他の誰でもない「自分」に向かってかけてほしいことばなんです。

日々生きていて、私たちはほんとうにたくさんの人たちと関わり合います。

家族、友達、恋人、職場の方や近所の方。その数を改めて数えてみたら、すごくたくさんになると思います。

きっとみなさんは、いろんな人の様々な思いを聞いて生きていることと思います。

そして、少なからず、その方々の思いに応えようとか、その人たちの望みを叶えてあげようとか

思って行動して、その思いに向き合っていることと思います。

それはそれで、すごく大切なことで素晴らしいことだと思うのですが

ひとり、めちゃくちゃ身近にいる「ある人」の思いをつい、置き去りにしてしまうことがあります。

その「ある人」とは、まさに「あなた自身」のことです。

自分に、「うん、わかったよ」と声をかけてあげる

どれだけたくさんの方の思いや、希望を聞いてこられたことでしょうか。

実はその数と同じくらい、あなた自身にもきっといろんな思いや希望があったはずです。

その「思い」、どのくらい聞いてあげてきましたか?

自分でも気づかなかったくらい微細な「思い」だって、あったことでしょう。

誰かの要望を優先して押し込めてしまってきた「思い」もあったかもしれません。

でも、そこにはあなたの大切な「思い」があったんです。

例えば、もう会えない人に会いたいなと思ったりとか

今すぐにはできないことをしたい、と思うこともあるかもしれません。

そういう思いが出てきたときに、「そんなことを思っても仕方ない」とか「思うべきではない」ということばを

自分にかけてしまっていませんか。そうして、確かに存在した大切な思いは押し込められてしまいます。

葬り去られた気持ちは、どこへいってしまったのでしょうか…

これからは、どんな思いや気持ちが出てきてもまずは

「うん、わかったよ。」と自分の心の中で、自分に声をかけてあげてほしいのです

たしかに今、そういう気持ちなんだね。わかったよ。

そういう気持ちをこめて、愛情いっぱいの「うん、わかったよ。」をご自身にかけてあげてください。

ちいさなことからはじめてほしい、「うん、わかったよ」

大きいことでなくても、良いと思います。

たとえば、今日は疲れたから早く寝たいなあ、とか

お腹があまり空いていないから、今日はごはんを軽めにしよう、とか

もう少しだけ長く湯船につかってあたたまりたいなあ、とか

そういう日常の一コマでふと心に思い浮かぶことに

「うん、わかったよ。」と声をかけ、簡単に叶えてあげられることだったら、ぜひ叶えてあげてほしいのです。

お風呂にもう少しだけ長くつかっていたい。という望みくらいは、たぶん叶えられると思います。

そういうところからはじめて、少しずつ、少しずつ自分の声を聞いて、その声を受け入れてあげる練習をしてみてほしいです。

「うん、わかったよ」が運んできてくれるすばらしいこと

こうやって、自分自身の声を丁寧に聞いていく練習を進めていくとどんなふうになっていくでしょうか。

実は、「自分自身との信頼関係」がぐっと深まっていきます。

どんな気持ちを感じても、思いを持っても大丈夫。ちゃんとその気持ちを認めて、できるだけ望みを叶えようとしてくれる。と自分の心がとても安心してきます。

それがたとえ、湯船にもう少し長くつかっていたいな、という些細なことであっても

そういう気持ちをちゃんと汲み取って願いを叶えようとしてくれる人であると、心がほっとしてくるのです。

そうやって、ほっと安心した自分でいられたら、周りの人にも優しくすることができるし

余力がある分で、周りの方の思いにも応えていくことができるとは思いますが

もしかしたら、あなたがそこにいるだけでなんだか安心で温かな空気が漂って

一緒にいるだけでホッとしてもらえるような人になるかもしれません

そうなったらとてもすてきですが、そんなふうになれるはじめの一歩が

「うん、わかったよ。」と自分に声をかけてあげるというちいさなちいさなステップなのだと思います。

ぜひ、今日、今この瞬間から「うん、わかったよ。」をご自身の心の中の、口ぐせにしてほしいなと思います。

さくらの季節がうれしい、編集長haru