「ポラリス ア・ラ・モード」はこうして生まれました。
2018/12/25
こんにちは。そして、メリー・クリスマス。
みなさま、どんなクリスマスをお過ごしですか。
ポラリス ア・ラ・モードは、2018年クリスマスの朝にみなさまに公開させていただくことにしました。
みなさまのもとに、プレゼントのように届けば良いなという気持ちで書いています。
ポラリス ア・ラ・モードの「まえがき」
もし、ポラリス ア・ラ・モードが一冊の本だとしたら、「まえがき」になりそうな
そんな記事を一つ書ければと思いました。
「現代の北極星」という意味の、「ポラリス ア・ラ・モード」は
これまでの私自身の人生の中でずっと考えてきたこと
そして、このウェブマガジンに協力してくれた私の大切な友人たちの力が結集して
誕生しました。
少し、私自身の経験をお話しさせてください
私は教育業界の仕事からスタートしましたが、その頃は毎日終電で帰る日々。
朝も、昼も、晩もごはんを食べられないなんてこともありました。
ありがたいことに、子どもたちや保護者のみなさま、同僚のみなさまから求められていたことも多く
とにかく毎日必死で仕事をこなしていました。
夜は咳がとまらなくなったり、朝起きられなかったり。
そうした毎日の中で
「どうして働いているんだろう」
「こんなにがんばって、どこに向かっているんだろう」という疑問が
ある日、自分の中に湧きました。
大事にしたかった家族のそばにもいられない。
あれだけ好きだった本も、読む時間もままならない。
私は本当にそんな人生を求めてたっけ。
熟考の末、そのときの私が一番大切にしたかったことを、ちゃんと思い出すことができました。
私はなによりも、大切な家族のそばにいたい。
実は、私の母はその時に末期癌をわずらっていました。
このままでは、大好きな母さんの最期まで、ゆっくりお話しすることもできない。
そんなの絶対にいやだと思いました。
そして、私はその時していた仕事を辞め、母を自宅で看病しながら負担のない範囲で別の仕事をすることに決めました。
自分が23歳のときのことです。
いまでもそのときの気持ちを振り返ると
よくあのタイミングで決断できたな
本当に、よく考えたね
と当時の自分に声をかけてあげたくなります。
新卒で勤めた会社を2年足らずで辞めてしまうことは、当時の自分としては勇気がかなり要ることでもありました。
でも、絶対に大切にしたいことを大切にしたかった、あの時の決断は間違っていなかったと
いまでは自信を持って思うことができます。
母は私の決断の9ヶ月後に天国に旅立ちました。
もちろん、とてもとても辛い、胸が張り裂けるような出来事でしたが
母は私にたくさんの大切なことを教え、託してくれました。
その教えは、いまでも私の胸に輝いています。
夜の空に輝く北極星(ポラリス)のように、いつも私のことを照らしてくれています。
人生で、本当に大切にしたいことを大切にすること。
このことの大事さを痛感しました。
忙しい毎日の中で
本当に大切にしたいものは見失いがちになるかもしれませんが
暗闇の中でも、じっと目を凝らして見てみると
自分の心の中に輝く北極星が、見えてくるかもしれません。
ベツレヘムの星
クリスマスツリーの一番上にある星は「ベツレヘムの星」と呼ばれているようです。
鮮やかに輝いた星が、遠くにいた賢者をキリストが生まれたベツレヘムまで導いた、という逸話があり
その時の星を表現しているそう。
自分が在るべきところへ導いてくれる、そんな北極星(ポラリス)が人生に輝いていれば
とても心づよいですね。
ポラリス ア・ラ・モードは、あなただけの北極星(ポラリス)を見つけられるように
いろんな記事を掲載していきたいなと思っています。
そのひとつひとつの記事は、「材料」や「素材」にしかすぎず
どんなポラリスをそこから見出していただけるかは
読者のみなさまにゆだねます。
あなただけのポラリスを見つけられますように。
それが、私の今年のクリスマスの願いです。
編集長 haru