ぬちぐすい料理研究家・Beauty Food Party / 原田 朋美さん「いのちに優しいご飯で、飾らず・素直な自分でいたい」《前編》
2019/06/04
インタビュー polaris for YOURSELF vol.7
ぬちぐすい料理研究家・Beauty Food Party / 原田 朋美さん
「いのちに優しいご飯で、飾らず・素直な自分でいたい」
《前編》
自分の生きる上での指針やポリシー、「ポラリス(=北極星)」
今回は「いのちのおくすり(=ぬちぐすい)」となるような、
料理研究家の原田 朋美さんをお迎えしました!原田さんは、
「ともみーしゃ」と呼んでいきますね。
〜haruの自宅でharuの夫&ライターのakiも交えて、4
今は一人だけど、ユニット名のような名前で
haru : ともみーしゃ、今日はよろしくお願いします。早速だけど、
ともみーしゃは今、《Beauty Food Party (ビューティ・フード・パーティ) 》名義で活動しているけど
この名前の由来やどんな活動をしているのか教えてください。
tomo : 《Beauty Food Party》ってなんぞやってことからね(笑)了解!
私も大好きな歌手・越智 志帆さんが、一人だけど《Superfly》
一人だけどユニット名のような名前で活動をしたいなと思ったんで
今は一人で活動しているけれど、近い将来仲間・
Beauty Food Party に込められた、二つの意味
haru: 歌や音楽も大好きな、
今、《Beauty Food Party》としてどんな活動をしていますか?そして気になる《
tomo : 私が今勤めている心斎橋のMoeb(モーブ)というお店でお
食や健康と関わる方とコラボレーションをしてイベントをしたりし
《Beauty Food Party》には二つの意味があります。
一つは、「美しい食べ物のあつまり=美しい食べ物が集まった食卓
農家さんからいただくお野菜など、様々な人が想いを込めてつくっ
たくさんの家庭や場所へ広まっていったらいいなという願いを込め
もう一つ、「美しい食べ物のあつまり=自分自身」という意味も込
37兆個とも言われている私たちの体の細胞は食べたものからでき
私たち自身がちゃんと、
私たちの身体自体が、Beauty Food Party(美しい食べ物のあつまり)
美しく、素敵な食べ物でできた自分になれれば、
いのちのおくすり〜ぬちぐすい〜
haru: とっても素敵なユニット名!これから仲間・
あと、 《ぬちぐすい》も気になる。気になることが多すぎます(笑)
tomo : ありがとう(笑)私は沖縄が自分の「アナザースカイ」
沖縄では、力が湧いてくるような美味しい食べ物を「ぬちぐすい」
沖縄の言葉で、「ぬち」は“いのち”で「ぐすい」は“おくすり”
食べれば心も身体も元気になっていくような、「
今後も少しずつみなさんに広めていきたいなと思っています。
沖縄との出会い
haru: 沖縄が好きになったのは、いつの時期のことで、
tomo : 28歳か29歳ぐらいの時、
実は、私は最初は沖縄は別にいいわって感じだったんだけど、
haru: 最初は全く興味がなかったんだね(笑)
tomo : 空気が全然違うと思いました。沖縄に降り立った瞬間に、
行く前には、
あとは、人の温かさをとっても感じました。
古民家で先祖代々で住んでこられたんだろうなぁと思うような
自分が泊まった部屋には お仏壇が置いてありました(笑)
ホテルというよりもそうした普通のお家に泊まらせてもらって普通
泡盛を飲んで、流れ星が観れるところがあるから 車で行こうと言ってもらって星空を見て
男の子も女の子もいろんな人たちと出会ったんだけど、
haru: 沖縄という土地との出会い、
tomo :その後は一人でも行くようになりました。
haru: ともみーしゃにおすすめしてもらって、
世界遺産の斎場御嶽(せいふぁうたき)という聖地にも訪れてきま
tomo : そうなの。南城市は特にパワーを感じる土地。
あと、沖縄との繋がりという話でいうと、家でEM(有用微生物)
EMというのは、身体に良い菌の総称です。例えば、
天然由来で、
最近では、 EM で育てた野菜とかを使っているカフェも増えています。
世の中には身体にいいものはたくさんあるけど、
さらに調べていくと、
あと、
なんか、そういうことを考えていたら、
haru&aki : まさにアナザースカイ!(なぜかハモる)
(追記:
ともみーしゃのポラリス
haru: 改めて、ともみーしゃのポラリスを教えてください。
tomo: 飾らない自分でいたい、かな。
haru: 2-3年前は、ともみーしゃを見ていて、
それがなぜ今、「飾らない自分」
aki: うーんと、そもそも飾るってどういうこと?
tomo: うん、人からよく見られたいという欲からか、え
haru: 人からどう見られるかっていうことをかなり意識して
小さい時から人に気を使ったりとか、
tomo: 私は兄妹の真ん中なんですね。
気を使っていたというよりも、なかなか自分の本心を言えなかった感じかもしれませんね。
でも今は、自分の人生は自分の物で、
自分の考えもわりとナチュラルに言えるようになったし、しんどいのもうやーめたって感じ。
haru: とってもいいと思う!でも、なんでそう思えるようになったんだろうね。
その秘訣が分かったら、今周りを意識しすぎていて、
tomo: なんだろうな…
病気について
haru:病気になったのはいつ?
tomo: 2017年のはじめ、1月末くらいかな。急に風邪のような症状が出て、インフルエンザかなと思うぐらい高熱が出たんです。
胃もありとあらゆる内臓が痛くなってきて…。それが2、3日続いていて、会社もう倒れそうになりながら行って…。
haru & tomo: (目を合わせて) ほんと、行かんでもええのになーーー(笑)
tomo: 行けるかなと思って行ってみたけど、結局気分が悪くなって早退してって感じでしたね。
もともと、風邪ひいても薬を飲みたくなくて気合で治すような感じの人だった
でも全然治らない。振り返ってみたら、お酒を飲むのが大好きだったからご飯も食べずにお酒ばっかり飲むっていう生活をしてたんですよね。そういう生活で体に良くないなっていうのは分かっていたけど、まだ若いしいけるわ〜という感じだったんですね。
haru: 今のともみーしゃからしたら考えられないくらい。そういう生活してたんだね。
tomo: そうそう。そしてついにこれはやばいってことで検査に行ったら、さらっと
「血
本当にさらっと言われて、エエエ!みたいな感じです。結局が違ったんですが。
aki: びっくりするよね。
tomo: 結果的には、免疫の異常の病気でした。ウイルスが入ってきた時に菌をやっつ
一時的に入院もして、病院通いもして薬を増やしてみたけれど全然病状が良くならず。
その時は派遣社員だったから、休める期間というのが決まっていて、
だから、もう続けられないなと思ってその時にしていた仕事は辞めました。
今も通院自体は2週間に1度ぐらいは行っています。
病気がきっかけにはじめた、野菜のこと
haru: 前、話してくれたことがあるけれど病気をしたことが今のBeauty Food Partyの活動に繋がっているんだよね。
tomo: そうなの。私が病気をした時に友達の一人が私を元気付けようとしてくれて。
自然に触れたら身体も良くなるんじゃないかとお野菜の販売を一緒にしないかと誘ってくれたんです。
それがきっかけで興味を持ち出して、自分の身体のためにもファイトケミカル(健康によい影響を与えるかもしれない植物由来の化合物)のことを調べ出したり、お客さんにお野菜を届ける時にこうやって食べたらより身体に良いよっていうふうにお話できるように勉強して行ったりとか。
お野菜のことを調べたり食べ方も研究してたら、こういう
毎日自分で作って食べて、写真をイ
こういう食べ方をすればより効果的なんだとか、
そういうのが面白く
そうしてたらまた別の友達に、「どうせだったら勉強して資格取ったら」って言ってもらって。その言葉をきっかけにまた色々調べていくと健康管理士という資格があることをフェイスブックで見つけて、資格取得に向けて改めて勉強も頑張って無事に取得することができました!
aki: ほんとにすごい!
tomo: 病気をしたことでいろんな可能性が逆に広がってて、起きている物事をもっと受け入れ
全体の流れから教わってたような感じがしています。
色んなものをあんまり拒否せずに、1回受け入れてみて、合わなかったら離れたらいいやぐらいの
クッションの置き方を知ったのかなと思っています。物事に対しても、人に対してもそうですね。
haru:病気がきっかけで色々と気づくことがあったり、新しい世界も開けていったんだね。
tomo:うん。病気をしていなかったら、食べることがこんなに大事だって気づかなかったと思います。
さらに飾らない自分へ。お経との出会い
haru:ともみーしゃのポラリス、「飾らない自分」になれた、他のきっかけはありますか?
tomo: 家族の影響もあって、ご先祖様に対して感謝をしたりお経をあげてご供養をすることを習慣化しました。
その習慣の中で、自分と向き合うという時間もとても増えていったというのもありますね。
haru: お経か〜。なかなか、普段触れることがないな。
tomo:うん、なかなかきっかけもないよね。私にとっては、おじいちゃんも亡くなった後だったこともあって、
お経を読むこともいいかなあと思って気軽な気持ちで読み始めたんだけど、
お経って、ほんとにいろんな言葉が書かれてあってとても勉強になるんですね。
例えば色々とゆるい人は自戒の心を持ちなさいという教えがあったりとかね。そうして学んだことの中に
日常のふとしたシーンで活かせる学びが含まれているような気がしています。
例えば、自分がひとつ提案したことに対して、相手が「うん」と言わなかった時に
グサッとくることがあるとしますよね。そういうふうにグサッとこないようにするためには
自分の中にあるものを変えない
人の話をもうちょっとちゃんと
そういうふうに思えるきっかけが、お経を読むと毎日あって、とてもありがたいんですよね。
ちゃんと毎日お経を読もうと思ったのが入院中で。 時間もあるし、ご先祖様を思うことは良いことだからやろうと思って。
これで自分の身体が良くなるだろうとまでは正直思ってなかったんだけれど、毎日お経
実際に出会えるお医者様が変わってきて、とても親身に私の病気の状況を聞いて病状に寄り添ってくれるお医者様方に出会えるようになりました。不思議だけど、そういうタイミングが合ってきたんですよね。
haru: そうなんだ。不思議だけど、そういうこともあるかもね。タイミングがうまく合ってきたんだね。
お医者さんも含め、いろんな人に出会えたんだね。
飾らない自分を受け入れてくれる人たちとの出会い
tomo:そう。不思議なご縁でいろんな人に出会って、いろんな人にもらう言葉で心の扉が開いたと
素直に受け取ることが一番得だよっ
なんかちょっと斜めに構えていることで、せっかく受け取れるものがあるの
いっぱい取りこぼしていることがあるかもしれないって思ったんです。
haru: ともみーしゃの話を聞いていたら、飾るっていうのと受け取るっていうのは本当に対極のことだと思いました。
「飾る」っていうのは自分をよく見せてバリアを張るみたいな感じで、そうして「飾る」ことをやめたら受け取れる。
tomo:お経を通して出会えた方がたまたま同じような難病を持っていたりとか
家族と確執を持っている人もいました。そういう人たちの話をじっくり聴くと、その人にしか持てなかったり
その人にしかわからないような見方があって。それは一つ一つどれもすごく勉強になるなと思って。
そう思ったら、自分自身も自分の感じ方とか考え方を閉じ込めてバリアを張っていたらもったいないなと思った。
haru: とびらをあけたんだ。(シャキーンと効果音を言ってみる)
お野菜のことをはじめたり、お経を読み始めたり、いろんな人に出会ったり。
そうしてともみーしゃの心はどう変わったのかな。
tomo:自分を許せた、というのが大きいかもしれない。どんな自分でもいいんだって思えた!
退院の時に、ステロイドをたくさん飲ん
リンパも腫れ上がって、体もお腹も妊娠しているの??というくらい大きくなった。
でも、この自分も認めてあげないとかわいそうや、これはこれで頑張ってる
自分の体やし、これも愛してあげないとって。
haru: そう思えたのが本当にすごい。自分を認めなさい、愛しなさいってよく言われるようなことだけど
本当にそう思えるようになるのはなかなか難しかったりするんじゃないかなと思う。
aki: そういう風に自分を受け入れられたのが本
tomo:本当に人に恵まれてると思う。病気をしたことで
haruちゃんにも出会った心斎橋のafu(イベントスペース) にも出入りするようになって。
afuの様子
そうい
飾らない、そのままの自分を受け入れてくれた人たちとの出会いが、本当に大きいです。
編集後記
飾らない、そのままの自分を受け入れてくれる人たちとの出会いが、ともみーしゃを変えてくれたんですね。
そのままの自分でいいんだ!どんな自分でもいいんだ!って、本当に心の底から思えるようになるのは
なかなかハードルが高いなと感じられる方も多いかもしれません。
だけど、ともみーしゃが話してくれたように、ふとしたきっかけを見逃さないように日々を過ごしていくと
やっぱり、このままの自分でよかったんだ。って思い出す素敵な瞬間がやってくるかもしれません。
読者のみなさまにもそうした瞬間がやってくるように、心から願っています。
ともみーしゃの記事の後編も楽しみにしていてください!
→後編へ続く
編集長haru