ポラリス・ア・ラモード

インタビュー

オリーブオイル鑑定士見習い sanaさん「健全であること」《前編》

haru

2018/12/21

インタビュー polaris for YOURSELF vol.2

オリーブオイル鑑定士見習い sanaさん

「健全であること」

《前編》

自分の生きる上での指針やポリシー、「ポラリス(=北極星)」を持つ人たちのインタビュー。

第二回のインタビューは、ポラリス ア・ラ・モードにも記事を書いてくださるライターのsanaさんです。sanaさんと私はあるホテルの交流会で知り合いました。その時、風邪で声が出なかった私が、「どうしてもこの人と友達になりたい!」と思い、アイコンタクトだけでお友達になったという逸話があります(笑)声の出ない私ともお友達になってくださったお優しい方。とても気が合いまくりでいつもおしゃべりが尽きない私たちの対談をごらんください。

12月初旬。三島由紀夫原作の舞台、「豊穣の海」を一緒に観に行く前のランチタイム。

sanaさんにとってのポラリス、《健全であること》

haru: sanaさん、今日はよろしくお願いします!とっても楽しみ。さっそくではありますが、sanaさんにとっての北極星(ポラリス)を教えてください。

sana: 私にとっての北極星は《健全》《健康》だなって思います。あと、自分の中で大事だなって思ってるのが《統合》。実は、英語の語源でいうと、《hal=完全》ということばが、癒し《heal》ということばに変化して、《health》ということばになったらしいんです。

haru: そっか。「健康」って、「完全な」ってことばからきているんですね。しかも、hal!私!(笑)うれしい!

sana: そうそう(笑)halってことばっていいでしょ。すごくいいなって思ったの。

(ここでかなり大盛り上がりするふたり)

sana: 全く欠けたところのない状態」が「健全」のオリジナルな意味なんです。そしてWHOの憲章で健康の定義が述べられていたのですが、肉体的にも、精神的にも、社会的にもすべてが満たされている、《かんぺきな》《完全な》状態ということを言っているんですね。単に病気じゃない=健康!ではないのです。

haru: そういう《健全な》状態になりたい、ということがsanaさんにとってのポラリスということなんですか。

sana: そうです。

haru: hal(ハル)を目指すわけだ。

sana: hal(ハル)を目指します!(笑) WHOの憲章の中で《dynamic》ということばと《spiritual》ということばを二つ入れようと20年前に検討されたこともあったのね。最終的には、残念ながらそれらの言葉が採用されることはなかったんだけど、私はその二つもすごく好きで。かんぺきな状態がいつも同じところでとどまっているわけじゃない。ダイナミックに、いつも動的に動いている。

haru:  うん。ダイナミック、って言葉面白いです。

sana: haruちゃんも前言ってたように、《自分の大切にすること=ポラリス》も、その時々によって少しずつ変化することもある。そんなふうに、健康という概念も、実はもっとダイナミックな状態を指すっていうことなんだと私は思う。すごく深い。この、《spiritual》っていうのがよくて。《mental》と《spiritual》を敢えて分けているところもとても深い洞察だと思います。《mental》では言い表せないものが確実にあって、それはとても大切なものだということを、20年前になんとなくみんなが共通認識の中で気づき出した。でも、実際にその言葉がその時には残念ながら採用されなかったということも、現在進行形ですてきなのかもと思っています。可能性を秘めていて、いいなあって思います。

haru: いいわあ。(しみじみ)進行形っていいですね。

食と心とからだが統合されたときに《健全》は生まれる

haru:  sanaさんが毎日暮らしている中で、こういうことがすごく支えになっているなあとか、大事にしていることはありますか。

sana: まずは、仲間の存在。そして、学びがすごく大事。私の学びには、《食の学び》と《心の学び》と《からだの学び》があるのかなと思います。私は、この《食と、心と、からだ》がバラバラだったら完全ではなくて、健全でもないと思っているので、その三つの柱をそれぞれしっかりと学んでいきたいと思いました。ありがたいことに、それぞの分野で専門家の友人がいるんです。もともと料理好きのお友達がいて一緒に料理もやっていくうちに、オリーブオイルをその延長で勉強することになって、2年前にイタリアに2週間行くことにもなりました。心の学びについては、カウンセリングや心理学とか、最近はホロスコープ(占星術)も勉強しています。あとはマナカードを勉強しています。

haru: 仲間が仲間を呼び、どんどん新しい分野の学びも深まっていったんですね!

sana: そうなんです。それぞれの分野で、プロフェッショナルな人たちから勉強させてもらっていて、私自身、自分の本職の肩書きを忘れてしまうくらい(笑)そのなかに没頭して、仲間と支えあって切磋琢磨していきました。もちろん、いやなこともときにはあり、厳しいことも言い合い、離れる人もいてでも大事なひとだけ残るというような過程がありました。

sanaさんのふだんのお仕事について

haru: 本職の肩書きを忘れて…というお話もありましたが、sanaさんは普段はどんなお仕事をされているのですか。

sana: はい。今私はメーカーで働いていて、もともと下着などの生地・繊維部門の営業アシスタントをしました。そこから、部門付けの秘書になって、今は本部の秘書室に移って、引き続き秘書として働いています。

haru:  仕事外での学びが、本職のお仕事に生かされるようなこともありましたか?

sana:  趣味も兼ねて英語/通訳のような勉強をしていたのですが、その時に言葉を要約する力、何を主として言っているのかということを掴み取りメモ取りをしていくトレーニングをしました。このトレーニングが、自分が秘書をやったときに上司が言っていることの中で大事なことは何かということを掴み取る力に繋がりました。会社以外の学びが本職にも還元されると私は信じていて。また、心理学の勉強がとても仕事に役立っています。「物事を見る時にバイアスを入れない」と心理学での学びも、仕事の場で大いに活用しています。

haru: そうなんですね。仕事以外の活動も、ちゃんと仕事にも活きる。それって最高ですね。

そうして営業アシスタントや、秘書としてお仕事をされてきたsanaさん。どんなきっかけがあって「健全であること」をポラリスとしたのかがとても気になります。

インタビュー後記

とても気になる形ですが、sanaさんにインタビューの前編をこちらで終了します。

次回インタビューではsanaさんが「健全であること」をポラリスとした理由をお話しいただきます。

そこには、とても深い理由がありました。

是非次回の記事もお読みください。

編集長 haru

→後編へ続く