ポラリス・ア・ラモード

インタビュー

ぬちぐすい料理研究家・Beauty Food Party / 原田 朋美さん「いのちに優しいご飯で、飾らず・素直な自分でいたい」《後編》

haru

2019/06/04

インタビュー polaris for YOURSELF vol.7 

ぬちぐすい料理研究家・Beauty Food Party / 原田 朋美さん

「いのちに優しいご飯で、飾らず・素直な自分でいたい」

《後編》

自分の生きる上での指針やポリシー、「ポラリス(=北極星)」を持つ人たちのインタビュー。

「いのちのおくすり(=ぬちぐすい)」となるような、心にも体にも優しいお料理や食材について研究している

料理研究家の原田  朋美さんのインタビューの後編です。前編はこちらからご覧ください。

原田さんは、私編集長haruの大親友のひとり。普段呼んでいるように「ともみーしゃ」と呼んでいきますね。

改めて、Beauty Food Partyの活動について

haru: もうちょっとBeauty Food Partyの活動について聞かせてください。野菜のことを始めたのは

お友達に誘われてはじめたお野菜の配達がきっかけだったということだから2017年の夏くらいだったのかな。

tomo: うん、そうだね。配達用にレシピを考えて、そこで徐々にBeauty Food partyもはじめました。

野菜の効能とか保存方法とかも書いた紙を野菜と一緒に封入して送ってあげたら

届けられた人も嬉しいし、食べてもらう野菜もきっと嬉しいからそういうのを作ろうと思って

お野菜通信みたいに自分で書いてました。組み合わせ次第で栄養の効率が上がったり、

逆に組み合わせたらダメなのとか徹底的に調べ出しました。

普通は、色合いとか食べたい味とかで食べ物を選んだり調理法を決めたりすると思うけど

本当は隠れてる栄養素ってたくさんあって。野菜ってこんなにすごいんだよということをいろんな形で発信できたらいいな、食べ物に対する意識を変えたいなと思いました。

一生懸命野菜を育てている人がいる一方で、野菜を好き嫌いする人もいたりする現実についても考えたな…。

際に農家さん達がされている苦労を知ったりしたら、野菜を簡単に好き嫌いしたりできないと私は思います。

子供の時からこういうことに触れるとどんどん優しい人になれるんじゃないかと思ったりする。

私自身も、野菜に触れてなかった時は今よりもずいぶん心が荒んでたと思うんです。

日本の食べ物って、添加物が入っているのが当たり前ですよね。もちろん、必要な場合もあると思うけど

過度に摂りすぎるとやっぱり解毒する肝臓が大変なことになるので、

身体に優しいものをとっていくことってとても大切だと思います。

aki: 今って結構両極端な気がする。オーガニックとか気にする人は徹底的に気にして、気にしない人はまったく気にしない、そんな感じ。

tomo: うん、やっぱりオーガニックとか、身体にいいものは価格も高いイメージがあるからかもしれない。

私自身、仕事を辞めて経済的に苦しい状態のしんどさもわかるので、とても良く理解できる。

お金があって、お金をかけて健康になれるのは当たり前の話だと思うけど

お金をかけなくても病気知らずになれる方法とか、そういうことを発信していきたいなと思っています。

普段から一生懸命頑張ってる自分の体をいたわってあげることの大切さは痛感しています。

今、働き盛りの人が私がかかったような難病になってしまったりすることがとても多いんです。

これじゃあ、本当に日本は終わりだと言われるのは当たり前だなと思っています。

自分の身体なんだから、自分が大切にしないでどうするという気持ちですね。

自分らしくいられる場所

tomo: あともうひとつ考えていることとして、外国や、外ばかりに目を向けるんじゃなくて

日本という国がどんなに素晴らしいかということを改めてしっかりと見つめ直すタイミングにきているんじゃないかと思っています。

自分たちが、日本の魅力や自分たちの自身の魅力に気づいてないなて思って。

身体に優しい食べ物を選ぶということができるのはなぜかと考えてみると、自分を愛したい・大切にしたいという気持ちがその根本にあるからと思うんです。

振り返ってみると、かつての私は自分を愛せなかったなと思います。大事にされた記憶も…自分の中では正直あんまりないんです。

実際には、大事にしてもらってたんだと思うけど、そういう記憶があまりなくて。

きっと、親は親で私のことをちゃんと思ってあげたいけど、どうやって思ってあげたらいいかわからなかったところもあるのかもしれません。親が、私の病気のこと聞いて泣いてたって他の人から聞いたりもしました。

親も、実はそうやって思ってくれてたんだなと、柔軟な見方ができるようになった方が絶対に幸せになれると今は思っています。

さっきも少しお話した心斎橋のafuというお店はとても素敵な人が集っていて。

心斎橋のafuでは、第三木曜日は、屋上の音楽会というイベントで歌っているともみーしゃ。歌も大好き。

笑顔が溢れる空間。

はじめてafuに行ったときには、こんな自分でも自分らしくいられる場所はあるんだと解放された感じがありました。

どんな自分でも受け入れてくれる人はちゃんといる。万人に好かれるなんて無理だし、自分を受け入れてくれる人がいる限り

大丈夫だ、そう思えるようになりました。

与えられた場所で咲く

haru: 素敵。そう思えるような人たちに出会えて本当によかったね!

ともみーしゃが、これからやっていきたいことはどんなことかしら。

tomo: ありのままの自分でいて、その時に来た流れに乗りながら楽しくできたらいいなって、そんな感じですね。

まだまだいろんなお料理を知りたいから日本各地、食べ歩きたいし、食の勉強もしたいし、自分でも野菜を育ててみたい。

日差しとか、風とか自然を感じるところが私は一番好きで、沖縄もすごく好き。自然体でいられる場所で過ごしたいですね。

haru: 今、これを伝えたいなあってことはあるかな。

tomo:あんまり大それたことも言いたくないんだけど、伝えることがあるとしたら

気楽にいこうよっていう(笑)そのままで大丈夫だよってことは伝えたいかな

みんなきっと、このままじゃダメなんじゃないかとか、もっとこうしなくっちゃとか、

もっとお金を稼がないととか、もっと仕事しなくちゃとか思うと思うんだけど、自分がそうしたい時にしたらいし

必要な時に、必要な話はちゃんと来るからその人なりのタイミングで

あれこれ心配しなくても結構物事って思い通りに運んでくれるんだと思う。

その時自分がふっと心が動いたものをぱっと掴み取るというか、

自分にやってきたものを掴み取ろうという気持ちさえあれば大丈夫っていう感じかな。

haru:  そういうタイミングがきたときに、素直に受け取れないとだめなんだろうね。

本当は今の自分にとってはこのチャンスを取ったらいいんだろうなと思いながら、見過ごしちゃうようなこともあると思う…。

いいものがきて、ともみーしゃが受け取るから、これまでもたくさんの素敵なものを受け取れてきたんじゃないかな。

tomo: うん、そうかもしれません。

haru: 他にもともみーしゃが大事にしている考え方はあるかな。

tomo: 「与えられた場所で咲く」っていうのが私の Facebook にも載せているテーマがあります。

テレビのインタビューで見かけた言葉で、「置かれた場所で咲きなさい」っていうのはすごく素敵だなと思ったんです。

aki: 渡辺和子さんの言葉ですね。私もとても好きです。

haru: そうそう。私も好き。

tomo: ミスターチルドレンのAnyという曲があって就職した一年目の春に聞いていて

「今が僕のいる場所が探してたものと違っても、間違いじゃないきっと答えは一つじゃない」

(tomo, haru, akiと歌い出し、次々に合唱する)

このフレーズが置かれた場所で咲きなさいってというのと同じだなと思っていて。

今いる場所は、探していたものとは少し違うかもしれない。だけど、それも間違いじゃない

haru: 「何度も手を加えた自画像にも、また好きな背景を書き足していく。」

tomo: そう。学校とか職場でいじめられて自殺してしまう人もいるけれど、もっと逃げ道って持っていい

また新しく書き足していけばいい

haru: 自分の人生は目の前のこれだけだって思ってしまうから、これがだめならもう全て終わりって思っちゃうんだよね。

tomo: そう! ブラックな企業だったら逃げ出せばいいし、会社に居場所がなければ会社辞めればいいし

一旦休んで行かなくったっていいし、休んで行かなくったっても次に自分が出会う場所で咲けたらいい

自分を咲かせてあげるのは自分しかいないから

大切なことは分が出会う場所で、どうやって自分の花を咲かせるかだと思ってる。

haru:いい話や。歌ったとこがハイライトやったな(笑)

編集後記

私の自宅で、夫が作ってくれた美味しいパスタやサラダをもぐもぐ食べながら、三人でとっても盛り上がって一気にお話した

女子会(?)の様子を皆様にシェアさせていただきました。

ともみーしゃが、飾らない・素直な自分でいられるようになったきっかけや経緯をたっぷりとお話してもらって

もっともっと、ともみーしゃが大好きになりました。

読者のみなさんも、飾らずありのままの自分でいられるような瞬間が増えていきますように!

 

ともみーしゃ(Beauty Food Party)のInstagramはこちらから。

栄養たっぷり、いろどり豊かなお料理のご紹介、お楽しみください。

編集長haru